蝶の観察記録(2011年)
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西久保田んぼを主体とした狭山丘陵周辺の蝶の観察記録及び、奥多摩や山梨県などへ遠征した記録を日記風に掲載します。(西久保田んぼ周辺以外の蝶の観察記録はこちらへNew

4月2日(土)
晴れ一時曇り
狭山丘陵

春らしい陽気に誘われ、狭山湖周辺まで足を伸ばしてみた。林道沿いには、スミレの仲間シュンランが花の見頃を迎えている。時折、ミヤマセセリやルリシジミが飛び出し、テングチョウやルリタテハの越冬個体が春を満喫しているようだ。
上流の小川を覘くと水中にスナヤツメが集まっていた。さらに細い支流や水溜りでトウキョウサンショウウオの卵のうを探したが、例年になく少ない。雨が少ないせいだろうか。成体もまったく見かけなかった。

1月23日(日)
晴れ一時曇り
西久保田んぼ
D90の試し撮りを兼ねて田んぼに出掛けてみる。
寒い日が続くというのに、日当りの良い田んぼの畦にはオオイヌノフグがブルーの花を咲かせている。これらを被写体にカメラの設定を変えながら試し撮りしてみた。少し慣れたところで、先日見つけたウラゴマダラシジミの卵を撮影しようと覘いてみると、イボタの枝が無造作の折られ、足元には折られた枝が落ちていた。何とも不愉快な気分だ。もちろん卵塊のあった枝もなくなっている。
以前から、しばしば採集者によって卵が持ちさられることがある。決して卵を取るなとは言わないが、産卵条件のよい枝などは先々のことも考えて残してもらいたい。同様にハンノキの枝もあちこち折られていた。
西久保田んぼでは、ウラゴマダラやミドリシジミの個体数は決して多くない。むしろ貴重な存在であり、いつまでも発生し続けるように個体数維持にはご協力願いたいと思う。
1月1日(土)
晴れ
西久保田んぼ

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

昨年は本体HPの「蝶の観察記録」の更新が全く出来ませんでした。仕事の関係もありますが、ブログ更新に拘り遠征ばかりしていたわけでもなく、西久保田んぼ周辺の狭山丘陵へもしばしば足を運んでいました。正直なところ「蝶の観察記録」のテーマで6年間更新してきたため、自身としてネタ切れを感じていました。
こと自然界に関しては、長年フィールドワークを重ねてもしばしば新しい発見が得られるのですが、蝶を主体とした限られたテーマの中では、改めて掲載する意欲が薄れてきたように感じてきました。
そのため、今年からは
蝶に拘らずもう少し幅広いテーマで西久保田んぼ周辺の動植物をレポートしたいと考えています。蝶以外に関しては知識も浅いのですが、少しずつ知識を深めていきたいと思いますので、今後もどうぞよろしくお願いします。

冬季は昆虫類などほとんど活動しない沈黙の時期ですが、越冬状態や水中に目を向けてみると、その営みが観察できます。目星をつけた場所を探すと、ミドリシジミウラゴマダラシジミの越冬卵アカボシゴマダラの越冬幼虫アオスジアゲハの蛹が観察できました。また、溜池の水中ではマツモムシやヌマエビなどの姿が見られました。